介護支援専門員の仕事塾(その11) 2017・8・15

彌彦神社の「重い軽いの石」。ハハハ、軽いや!1億円ゲット?
彌彦神社の「重い軽いの石」。ハハハ、軽いや!1億円ゲット?

 


【サービス担当者会議の開き方】

 

 お元気ですか? いや長崎も暑そうで楽しみですねぇ・・・。

 

 さて、改めてケアマネジメントのPDCA(Plan‐Do‐Check‐Act)を考えてみましょう。もちろん、すでにわかっている方々はともかく、わからない方々に対して説明していきますね。

 

 「P」とはプランニングのこと。プランニングの中には、もちろん、アセスメントおよび「居宅サービス計画」の作成が含まれます。

 

「D」とは実行のこと。ここでいうDとは、プランニングを実行すること ですね。サービス提供事業所でいうところの「サービスを行うこと」です。

 

では、居宅介護支援事業所(ケアマネ)のサービスの実行とは何でしょうか? はいはい、それは、サービス担当者会議の開催です。

 

「C」とはチェックのこと。チェックとはモニタリングを言います。

 

「A」とはアクションのこと。「居宅サービス計画」を更新したり、見直したりするための再アセスメントを言いますね。

 

今回は、チト、この「D」のサービス担当者会議について、考えてみましょうか。

 

もしや、画面の向こうで首をかしげていらっしゃいませんか? うん? 介護支援専門員の仕事って、利用者さんの話を聞いたり、ご家族の話を聞いたりするのが仕事だと思っていました? だから、サービス担当者会議が「D」とは意外でした・・・。では、利用者・家族とかかわるのが「D」(サービス)ではないのか?・・・ですと。

 

もちろん、それも介護支援専門員のサービスには違いありませんね(笑)。ただし、ケアマネジメントという大きな枠組み(分類)で考えると、利用者さんおよびご家族の話をうかがうのは、居宅サービス計画を作成したり、更新したりするために必要な情報収集・情報分析、すなわちアセスメントやモニタリングに含まれる行為なのですね。

 

介護支援専門員が行っているケアをマネジメントするという役割で考えますと、この「サービス担当者会議」こそが、サービスの実行の「D」となるわけです。

 

サービス担当者会議では、初めてサービスを提供する人々が一堂に会して(古い)、「居宅サービス計画」について専門的な見地から、お互いの意見を伝え合えって、まぁいいますでしょう。その上で、居宅サービス計画(原案)が承認されて、本プランとなるのです。

 

 サービス担当者会議で、居宅サービス計画が承認されなければ、「本来は」サービスはスタートできないはずです。

 

さて、ここらで得意の「指定基準」をおさえておきましょう。

 

 

指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準

(最終改正:平成二八年二月五日厚生労働省令第一四号)

 

第十三条(指定居宅介護支援の具体的取扱方針)

 

九  介護支援専門員は、サービス担当者会議(介護支援専門員が居宅サービス計画の作成のために、利用者及びその家族の参加を基本としつつ、居宅サービス計画の原案に位置付けた指定居宅サービス等の担当者(以下この条において「担当者」という。)を召集して行う会議をいう。以下同じ。)の開催により、利用者の状況等に関する情報を担当者と共有するとともに、当該居宅サービス計画の原案の内容について、担当者から、専門的な見地からの意見を求めるものとする。ただし、やむを得ない理由がある場合については、担当者に対する照会等により意見を求めることができるものとする。

 

 

そう、担当者から「専門的な見地からの意見を求める場所」サービス担当者会議なわけです。専門的な見地からの意見を求めるということは、サービスに先立ち、サービス提供事業所もあらかじめ、居宅サービス計画(原案)を受け取り、それに応じたサービスの提供方法を利用者と協議し、その上で専門的な見地を出すということになるでしょう。

 

であるならば、サービス担当者会議の場ではじめて「居宅サービス計画」(原案)が 配布されるなんてことはあってはならないことなのです・・・よ。

 

では、サービス担当者会議を開催するまでの正しい道のりを案内しましょう。

 

居宅サービス計画(原案)を作成します。

 利用者のアセスメントと並行して、必要に応じて主治医からも情報を得ます。

 

居宅サービス計画(原案)に浮上したサービス種別の空き情報を把握します。

 

③利用者に、空き情報のある事業所について説明し、同意(仮)を得ます。

 

同意を得られた事業所に、居宅サービス計画(原案)を提示します(主治医を含む)。

 

⑤そのサービス提供事業所事前訪問を行います。

 

サービス提供事業所が、利用者に対してサービスの選択に資する援助(契約行為)を行います。

 

⑦利用者がすべてのサービス事業所契約行為が成立したことを受けて、サービス担当者会議の開催日時の調整をします。もちろん、これは④⑤あたりで同時進行される場合もあるでしょう。

 

サービス提供事業所が、アセスメントを行い、個別援助計画(原案)を作成します(⑤の段階に行われる場合もあります)。

 

サービス提供事業所等にサービス担当者会議開催日をお知らせし、同時にサービス担当者会議の検討項目をもお知らせします。

※検討項目をお知らせして、そこで、専門的な見地からの意見をまとめてきていただきます。これを俗に根回しと言います。

 

サービス担当者会議を開催します。居宅サービス計画(原案)が承認され、本プラン(居宅サービス計画)へと移行します。

 

サービス担当者会議の要点をまとめて配布します。

 

2回目以降は、

 

①サービス事業所から、今動いている居宅サービス計画について、モニタリングをしていただき、モニタリングの結果を求めます。

 

②サービス提供事業所からのモニタリングおよび自分が行ったモニタリング結果を吟味して評価表を作成します、

 

評価の結果を利用者と共有し、改善されたことを共に喜び、維持していることを尊重しつつ、さらに改善するために新たな居宅サービス計画(原案)を作成します。もちろん悪化している場合もあるでしょうね。この場合でも維持・向上を視野に入れたプランニングを行いましょう。

 

居宅サービス計画(原案)サービス提供事業所へ配布し、サービス担当者会議開催日程を調整します。この時にサービス担当者会議の検討項目をお知らせしましょう。

 

⑤サービス事業所は、居宅サービス計画(原案)を吟味し必要に応じて利用者と面談する等してアセスメントを行い、個別援助計画(原案)を作成します。その上で検討項目に対しての意見をまとめます。

 

⑥サービス担当者会議を開催します。居宅サービス計画(原案)が承認され本プラン(居宅サービス計画)へと移行します。

 

サービス担当者会議の要点をまとめて配布します。

 

・・・・時にこうして、延々と繰り返します。仕事ですから(笑)。

 

サービス担当者会議開催の道のりをみても、初回はひとまわりもふたまわりも時間がかかることがわかりますよね。

 

介護保険制度は、「社会保障制度」の一環です。重々困っている方がいる場合には、サービス提供と並行してことを進める場合もあるでしょうが、すべての人に大慌てでサービスを提供しなくても、良のではないでしょうか。

 

第1回目のサービス担当者会議からキチンと王道を歩いていただきたいものですね。

 

さて、サービス担当者会議の検討項目についてです。そもそも、サービス担当者会議の要点(第4表)は、会議の後に作成するために作られています。そのため「検討する項目」ではなく「検討した項目」(過去形)となっています。

 

そこで、介護支援専門員は、会議の後にこれ(サービス担当者会議の要点)を作成するだけで良いと思うのは当然のことかもしれませんね。しかし、本来会議というのは、何を話すのかその議題自体は決まっているはずです。

 

そこで、会議を開催する前には、会議では、「このような内容について検討を行い、このように進めていきたいと思うので、ご協力をお願いします」というような話を担当者と、下話(根回し)を行うことは当然のことなのです。

 

そうでなと、会議内容が、あちこちブレてしまい、時間ばかりがかかる可能性が高くなりもます。皆さんは、賢い介護支援専門員になってください。

 

こちらに検討項目(1例)をあげておきましょう。下記の内容は最低入れる必要がある項目です。

 

(1)短期目標の妥当性について。

①心身機能、②活動、③参加、④環境の課題に応じた、それぞれの短期目標の妥当性を、各サービス提供事業所より出していただきます。ここでは、短期目標が、達成可能な内容へと変更がかかる場合もあるでしょう。

 

(2)具体的なサービスの提供方法について。

ここでは短期目標を達成するために、サービス提供事業所どおし、介護(手順)医療(手技)について検討し確認します(各サービスごとに、介助方法が異なると利用者が1番困りますものねぇ)。主治医からも意見をうかがいましょう。

 

(3)前記の(1)(2)を踏まえてから、利用者、家族の意向を皆で共有します。

 

(4)居宅サービス計画(原案)の承認を受けて本プラン(居宅サービス計画)となります。

 

(5)残された課題を共有し、次回のサービス担当者会議の開催時期(予定)をお伝えします。

 

このような内容・段取りで話し合えば、その時間は多くても20分程度で終了できると思います。この間、介護支援専門員(ケアマネ)の役割は司会進行、専門用語などが出た場合には、利用者さんやご家族にわかりやすく解説を行うことです。

 

また、会議場で計画の変更が必要になった場合、軽微な変更(文字直し程度)であればその場で変更し、課題や長期目標の変更が必要な場合には、修正をかけて再配布しましょう。

 

もちろん、会議終了後には、参加者に協力に対しての感謝の意を伝え、利用者さん・ご家族には労をねぎらいましょう。こうして以後、サービス提供が開始されていくわけですめ。

 

うん? そうことはうまくいかない?そうでしょう、そうでしょう。ことがうまくいかない個別ケースへの対応方法につきましては、そこはほら、佐藤の著書ケアプラン 困ったときに開く本』(技術評論社・刊)の中にヒントが詰まっていると思います(マジメに)

 

ぜひぜひ、一度は手にとってご覧くださいまし!

 

ではまた。

 

(暑い日はともかく、このコーナーはつづくといいなぁ~)

介護支援専門員の仕事塾(その10) 2017・7・19

まいどの大國魂神社、各種イベントがまぁたくさんありますねぇ(笑)
まいどの大國魂神社、各種イベントがまぁたくさんありますねぇ(笑)

 

 

【サービス内容とサービス種別の記載方法について

 

 

このところの日本列島を襲う自然災害。これは地球温暖化のせいなのでしょうか。東京は、梅雨に入ってからも、雨が降りませんね、

 

・・・などと書こうと思っていたら、昨日は怒涛のゲリラ雷雨雹(ひょう)攻撃を受け、JR駒込駅の屋根が破壊されました。いやぁ自然はやはり凄いですね!

 

その他の地域でも都内は大変でした・・・と言いながら、前日までは、暑くて暑くてたまらない。屋外で洗濯物を干したりとりこむ作業をするだけで、肌が露出している前腕は、即日焼けの太陽光炸裂状態。皆さま、ふうう。ご自愛くださいませ。

 

前回は生活全般の解決すべき課題』の傾向を案内いたしました。これがまた、長文ブログにもかかわらず、多くの方が読んでくださり、驚いております(笑)。

 

読んでくださる方がいても、その後の更新が滞って申し訳ないです。いつものことではありますが、気を引き締めてしっかり更新しませんと、ホホホ。

 

 佐藤は、個別の事業所で開催する《事業所内研修》の講師としても出向いておりますよ、はい!

 

この場合、参加される方との距離が一層近づきますから、手とり足とり、膝を突き合わせて説明することができます💛。ライブ感覚でかかわれるため、小人数も楽しいですよ。

 

では、「リ・アセスメント支援シート」「課題整理総括表」の書き方などを説明していましょう。

 

そのような研修会でのかかわりで、「居宅サービス計画」をつくる段になって、目標をどのように書いたら良いのかわからないで困る!という嘆きを耳にしたりします。

 

まぁ、じゃあ《それまでの作業》は何だったの?と思う瞬間でもありますね(笑)。

 

挙句の果て、研修参加者から、

 

「あの~、このサービスを利用したいんですが、目標はどのように書けば良いのですか?」

 

などと問われる始末(もしかしてPart2、皆さんの課題抽出と、サービス種別は別物なのでしょうか?)。

 

そこで佐藤が、目標」とは、課題を克服することであり、サービスを利用するための「目標」ではありません。「目標」とは、利用者が《ゆくゆく》(長期)ではどうなりたいのか。そのために、《すぐ》(短期)にはどうなれば良いのか、ということ。

 

これらは、課題を抽出してきた過程の中にあるのではないでしょうか。ちょっと探してみませんか、というと、

 

「もちろん、もちろん、それはわかっているんですが・・・、このサービスを入れる場合は・・・、ICFのどの視点に入れ込めば良いのやら、ちっともわからないんです」

 

とつぶやいているのです。そこで、自分(佐藤)のものごとの見方を変えて、訴えてきている方に合わせることにしました。

 

《サービスありき》で目標を抽出する過程

よくありがちな訪問介護を例にあげて考えてみましょう。

 

【訪問介護を利用するための課題】

課題:調理ができなくて困ります。専門家のアドバイスを受けつつ簡単な調理ができるようになりたい。

長期目標:簡単な調理ができる。

短期目標:専門家のアドバイスを受けつつ調理器具の使い勝手になれる。

サービス内容:自立支援のための見守り的援助(身体介護2)。片手で使用できる、調理器具の使用方法を説明し、1~2品一緒に作る。

サービス種別:訪問介護。

 

 これは、ICFの視点を用いて分類してみます。

 

「参加」「役割の提供」ですね。訪問介護の援助を受け、 《ゆくゆく》(長期目標)が達成された時点では「活動」(家事活動)へ移動する内容です。

 

さて、これをサービスありきで考えると、訪問介護のサービスの内容の記述が足りないと思います。実は、ここに隠れているサービス内容があるのですがわかりますか。

 

1つめは「健康チェック」です。

ヘルパーさんは、あいさつをして、体調を把握します。これはズバリ、「心身機能」に関するサービスなのです。そこで、サービス内容には「健康チェック等自立支援のための見守り的援助」と書かれていたりするかもしれません。

 

2つめは「移動の見守り、排泄への気遣い」です。

訪問介護は、サービス(作業)に入る前には、お手洗いの希望の有無を把握し、トイレへお誘いしたり、居間等から調理場までに転ぶことなく移動できるように見守ったりしています。これはズバリ「活動」に対するサービスです。

 

そこで、サービス内容には、「健康チェック等・トイレへのお誘い。移動の見守り自立支援のための見守り的援助」などと書かれているかもしれません。

 

3つめは「連絡帳への記入。介護記録を残す。回覧板の記載内容の説明」等です。

 

訪問介護は、仕事開始時に連絡帳を確認して、「変化」の有無を確認します。また、仕事終了間際(5分程度)に、本日のサービス内容を記載した介護記録を記入します。

 

この連絡帳などを通して、本人の「していること」「できたこと」を記録し、家族の安心へとつなげています。また、回覧板などの内容を伝えたりします。

 

これこそ、ズバリ「環境」に対するサービスです。

 

そこで、サービス内容には、「健康チェック等・トイレへのお誘い。移動の見守り。自立支援のための見守り的援助、連絡帳への記載(記録を残す)」などと書かれているかもしれません。

 

これらのサービス内容を網羅するために浮上してくる目標は、

 

長期目標:健康状態に注意して、自分で調理をつくれるようになる。

短期目標:①病気を予防できる。②転ぶことなく移動する。③家族が安心して仕事が

     できる。

 

などなどとなるかもしれません。これはこれで、間違いではありません(消極的)。ただし、他のサービスも、同様に考えていくと、同じような目標が羅列されてしまうことにもなりかねないのですよ。

 

そう述べると、自分が作成した計画を眺めていた参加者が

 

「なるほど、確かに。健康に関する目標が重複している!」

 

とおっしゃるのです(笑)。

 

そこで、いま作成している『居宅サービス計画』を「健康に関すること」「日常生活動作に関すること」「他者との交流に関すること」などを、《ICFの視点》でまとめてみませんか?と再度伝えると、

 

その方もようやく目からうろこが落ちたような、すっこりされた顔になっていました。

 

結 果:生活全般の解決すべき課題は「心身機能の課題」「活動(日常生活動作に関する)の課題」、「参加(他者との交流や役割の提供)の課題」「環境(家族・地域に関する事)の課題」となり、それぞれの、長期目標や短期目標に沿って、《№》が付けられたサービス内容が羅列されるのです。

 

そして、サービス種別欄にあがったサービス種別には、サービス内容欄識別された№等が振り分けられるのです。具体的な書き方は、「下記の帳票」をご参照ください。

 

なお、このサービス内容及びサービス種別への振り分けた記載方法は、長寿社会開発センター『[五訂]居宅サービス計画書作成の手引』(一部)にも掲載されていますので、よろしければご参照ください。

 

【玉前さん居宅サービス計画】

(おそらく、つづくのではないでしょうか)

介護支援専門員の仕事塾(その9) 2017・6・6

紫ランちゃんが咲きましたwww。
紫ランちゃんが咲きましたwww。

 

 

【事例検討会から見る『生活全般の解決すべき課題』の傾向

 

 

前回は、収集した情報を『生活全般の解決すべき課題』を抽出するときに、ICF(国際生活機能分類)を意識しましょうということを述べてきました。

 

今回は、佐藤がしている「事例検討会」で、「生活全体の解決すべき課題」の傾向についてご案内しましょう。

 

佐藤がかかわる「事例検討会」の大きな特徴としては、出された事例をもとに、佐藤流「居宅サービス計画」の文例を提示するところにあります(もちろん、事例の検討は十分に行います)。

 

1.佐藤流「居宅サービス計画」の文例が作成されるまでの工程

(1)佐藤は、事例提供者から、利用者の基本情報・アセスメント用紙・居宅サービス計画または「施設サービス計画」を事前に提出していただいております。

(2)事例を参考に「課題整理総括表」「リ・アセスメント支援シート」などを作成します。

これを作成することで、その対象者の《大まかな状況》と《アセスメント不足》の部分が見えてきますね(もし、不足があっても、それを事例提供者に確認することはありません。自分なりに想定してすすめます)。

(3)課題をICFの視点を用いて作成します。

「居宅サービス計画(施設サービス計画)」例を作成します。

 

2.事例検討会を開催する(佐藤が作成したものは、最後に配布)

(1)事例を発表。

事例提供者に、その利用者とのかかわりで、困っていることやうまく行ったことなどを、説明していただきます。

(2)質問を受け、質問はため込む。

参加者から、事例についての質問を出していただく。質問をある程度ため込んでいきます(5~10個くらい)。発表者は、この間に質問に対しての答える内容をざっくりと考えられます。

(3)発表者から質問に対しての答えを伝えていただきます。

このときに、「おっかけ」で質問(「おっかけ質問」とします)が出てくる場合もありますが、まず先にすべての質問に答えていただきます。

(4)「おっかけ質問」をいただきます。

ここでも質問は《ため込み》ますが、この段階ではまぁ多くの質問はでてきません。

(5)「おっかけ質問」に対して解答していきます。

 

もちろん、「わからないこと」はわからないと答えてかまいません。

 

(6)参加者から助言やアドバイス、あるいは共感した内容などについて伝えていただきます。

(7)発表者から、事例発表を通しての《気づき》などを伝えていただきます。

(8)佐藤の講評と、先に作成しておいた、佐藤流「計画」例を配布し、説明します。

参加者は、事例に対して十分に議論をした後であるため、この「計画」例の内容に《新たな気づき》を得られるのです。

 

これは、いうなれば、佐藤流「添削」とでもいえばいいでしょうか。事例提供者からも「新たな気づきを得ることができた」とけっこう喜んでいただいております。

 

さらに、他の参加者からも「このようなこと(改作、手入れ)をしてもらえるのであれば、自分のもの(事例)でやって欲しかったです」と言われたりすることもあります。ふふふ。嬉しいですね。

 

でも、聞くところによれば、事例検討会では「こうしたら良い」「ああすることが重要」というアドバイスはされますが、このように文字化(修正)はおこなわれないらしいです。まぁ、数が多いし、中途半端な情報分析は危険です。事例数がすくなくないと、なかなか・・・。

 

これは、あくまでも「事例」です。ご本人や家族とは面識がなく、それが正しいとは限らないのです。

 

これら仮想事例(ホンモノ事例もある)を見て、そんな状況が「ある」「ない」などと、野暮な《批評》している暇があれば、いろいろなパターンの事例を通して「考えてみる」ことが重要でしょう。多くの参加者には《良い気づき》が得られる場となっているのです。

 

このように各種事例検討を重ねていく中で、「生活全般の解決すべき課題」には、いくつかのパターンがあることに気づくことになります。

 

さて、ここからが本題。

 

もし、お手元に皆さんが作成した「居宅サービス計画」や「施設サービス計画」があればぜひ、ご覧ください。皆さんの抽出した「生活全般の解決すべき課題」はいくつありますか?

 

 

 

3.「生活全般の解決すべき課題」はいったいいくつがいいのだろう

 

(1)「課題が1つ」の場合。

この場合に、多く見られる特徴は、課題に対する「長期目標」が《複数でてくる》ということにつきます。なぜ、そうなうなるか。「生活全般の解決すべき課題」欄に、《その方が望む暮らし》そのもの、をあげてしまうからです。

 

例えば、以下のように

 

「住み慣れた家で、自分が育てた花を愛でながら、自分のできることを続けて、夫を頼りに生活したい」なんていう文章(もっと簡単な文章もありますが・・・)。

 

これを課題とした場合、「長期目標」が以下のようになるかもしれません。

 

【長期目標】

健康に気をつけて、入院することなく暮らせる。

自分がしている身のまわりのことを続けられる。

庭の花の世話を継続できる。

夫も元気で過ごせる。

 

などなど。

 

先の課題に対しての「長期目標」が、こうなるんだったら、本来は「課題」は下記のようにしても良いでしょう。

 

【課題】

入院することなく健康に気をつけて暮らしたい。

自分のしていることを継続したい。

庭の手入れをして、花々を愛でたい。

夫とともに元気で過ごしたい。

 

などになるでしょう。

つまり、先に「課題」とされていたものは、《その人が望む暮らし》であり、すなわち「ゴール」なのではないかと思うわけですよ。介護支援専門員が、利用者とかかわり、「その人らしい生活」を追及した結果だとは思いますが・・・さて。

《その人が望む暮らし》「生活全般の解決すべき課題」は分けて考えないとねぇ。

 

 (2)「課題が2つ」の場合。

このケースの場合の特徴には、《日常生活動作》の課題の中に、「医療的課題」を組みこんでしまっている可能性があります。また、家族介護者の負担の軽減と他者との交流等をごちゃまぜにしている場合も考えられます。

 

例えば、「生活全般の解決すべき課題」なら、

機能訓練を受けて、自分のできることを増やしたい。

他者との交流を深め、お風呂に入ってさっぱりしたい。

でしょ~(笑)。

 

①の課題は、《日常生活動作》を増やすための課題となっています。でも、そのために「機能訓練」が必要となれば、これはもう「医療的な課題」であっても良いかと思います。

 

②の課題には、他者と交流をして「何をしたい」のか?。さらに「家でお風呂に入れない理由」が明確にされていませんね。

 

例えば、これを佐藤流に修正しちゃいますと、

 

健康管理を行い、再入院することなく生活したい。

機能訓練を受けて、自分のできることを増やしたい。

 

さらに、②に《隠れている課題》を引き出すと、

他者と交流し、流暢に話せるようになりたい。

夫に世話をかけないように、風呂に入りに出かけたい。

 

などとなります。

 

(3)「課題が3つ」の場合。

この事例で目につくのは、「健康に対する課題」が抜けている場合が多いですね。

 

言うならば、《サービス内容》「主治医が存在しない」というパターンです。これは、1人で通院していたり、家族が同伴して通院している場合には、通院するための手立てを考える必要がないため、これに関する課題がすっぽりとなくなっているのではないかと思われます。

 

例えば、「生活全般の解決すべき課題」では、

 

自分のできることを継続したい。

他者と交流して、趣味活動をひろげたい。

息子夫婦を頼りに、迷惑をかけずに生活したい。

 

などです。

 

このような「課題」となるときには、意識して「健康に関する課題」を記入するようにしましょう。

 

例として示すなら、

 

健康管理を行い、悪化しないようにしたい。

 

(4)「課題が4つ」の場合。

これは《健康》に関すること、《日常生活動作》に関すること、《他者との交流》に関すること、《家族(地域)》に関する課題が、それぞれバランスよく抽出されているか確認します。

 

「課題が4つ」でも、(2)(3)との《ミックス》ではどこかに「過不足」が生じている可能性がありますから。

 

(5)「課題が5つ」または「6つ」以上になった場合。

これは《日常生活動作》が細分化されて、「解決すべき課題」として列挙している場合に多く見られるパターンです。

 

例えば、「入浴をしたい」「転ばないようにしたい」など。

本来、日常生活って、1つの行為(入浴等)を実施するためには、移動・排泄などの行為も含まれているのですよ。ただし、利用者の「していること」「できること」を細分化し過ぎてしまうと、「あれができない」「これができない」となってしまい、「課題」だけが増えてしまう傾向があります。

 

そこで、ここでは、日常生活をひとまとめるように意識すると良いでしょう。

 

例えば、「転倒することなく生活したい」「トイレを使いたい」「風呂に入りたい」などなど。これを1つの文章にまとめます。

 

課題:他者の手を借りながら、自分のできることを継続して、転倒することなく生活したい。

長期目標:自分のできることを継続できる。

短期目標:転倒することなくトイレに行ける。

    :週2回風呂に入れる。

 

などとなるかもしれません。

さてさて、では、なぜ、このように「生活全般の解決すべき課題」の数がばらばらになってしまうのでしょうか。その理由は、簡単! えっ、「ICFの概念を使って抽出していないから」でしょうって。

 

まぁ、伝えたいキモはそこなんですけど(笑)。

 

実は、このように課題の数が不揃いなのは、《サービス種別》にしていただく、《サービス内容》が、担当者の頭にあるからではないかと思います。このサービス内容を実施してもらうためには、このサービスが必要。あるいは、このサービスを利用するから、課題はこうなるというふうに。

 

これらをちょこっと、頭の隅に置いて、再度、自分の計画を眺めてみてくださいね。さらに《横》に眺めて見てください。「1つの課題」に対して、「1つのサービス」だけをあてがっていませんか? 実は、ここにも大きな落とし穴があるわけですが・・・。

 

まぁ、このような結果になるのは、あなただけではありません。ここは、多くのケアマネが陥るところで、しかも穴に落ちて居ても「全然気にもしていない」ところですから(笑)。

 

今回は、佐藤がしている事例検討会を通して、「生活全体の解決すべき課題」の数について、(1)から(5)のパターンを提示し、《改善例》を掲げてみました。

 

では、「課題」はいくつあるのが理想化というと、やはり「4つ」は必要ですね。それが、「ICFの視点」となるわけですよ。

 

例えば、サックリ挙げれば、

 

健康状態(心身機能)に関する課題。

日常生活動作(活動)に関する課題

他者との交流・役割の提供(参加)に関する課題。

家族や地域(環境)に関する課題。

 

でしょうかね。

次回は、横の問題(1つの課題にひとつのサービス)について、解説を交えながら、書き方例を案内できるといいなぁと思っております。

 

さてさて、いよいよ梅の実も店頭に並び雨もどひゃどひゃ降る季節 ご覧いただきました皆さまに「幸多かれ」と祈りますよ、ええwww。どうぞ、ご自愛ください!

 

ささやかに追伸

愛するわが池袋のジュンク堂書店さんで、佐藤の新刊をドドーンと置いていただいております(クボタさん、技術評論社さん、頑張ってますねぇ!)。しかも、徐々に数が減っているのです。いや~嬉しい限りですね。さすがジュンクさん、凄いです! また、ご購入いただきました皆さま、有り難うございます!

 

(おそらく、つづくと思います!)

介護支援専門員の仕事塾(その8) 2017・5・9

研究所の裏通りで《あやめ祭り》・・・、いち輪ですけど(笑)
研究所の裏通りで《あやめ祭り》・・・、いち輪ですけど(笑)

 

 

【インプットは統一されているのに、なぜにアウトプットは統一されていないのか】

 

 

 《ここらでICFの分類法でひとまず統一しておきましょうよって話》

 

お久しぶりです。まぁ単純にアウトプットまで至らないだけの話かもしれませんが(笑)。それはそれ、とにかく進めていきましょう。

 

■生活全体の解決すべき課題を導き出す

介護支援専門員は、国が定めた、課題分析標準項目に沿って、利用者の支援に必要な情報を収集します。収集した情報を事業所が使用している「介護ソフト」に入力して課題を分析しますね。この課題を分析することをアセスメントといいますよね。

 

簡単に「アセスメントとは課題を分析すること」と言いますが、一概に分析すると言ってもなかなか難しい。ちなみに介護支援専門員のテキストでは、以下のように記載されています。

 

アセスメントとは、利用者の現在の状況や置かれている環境において、

 

①利用者の困りごとや要望を明らかにする。

②家族の困りごとや要望を明らかにする。

③それに対する、介護支援専門員や、主治医や専門家の意見や判断を表明する。

④これらの工程を相談援助を駆使して気持ちや考えを導き出して、三者の考えをすり合わせる。

 

となっています。

 

しかし、国が定めた、課題分析標準項目だけでは、情報収集はできたとしても、たとえ項目を作成した方々には青写真があったにせよ、それを整理分析する方法までは案内されていません。

 

そこで、ケアマネジメント原則実践研究員会(厚労省老人保健健康増進等事業 財団法人長寿社会開発センター)では、平成15年、チェックポイントシートという補助シートを作成し、課題分析要準項目に沿って、「利用者の困りごと及び要望」「家族の困りごと及び要望」「介護支援専門員等の意見」を記入する項目を設け、情報を整理できるようになりました。

 

ここまで来て、やっと、課題を分析する手法というのが明確になってきたわけです。しかしですよ、国はアセスメント(課題分析)をおこなうときに、介護専門門員の偏った視点による情報収集にならないように、情報収集(インプット)の内容を統一しましたが、この時点で肝心な情報まとめ(アウトプット)の手法は、統一しておきませんでした。

 

なぜ、統一しなかったのか? 佐藤の推測では、介護支援専門員の資格取得者のメインの基礎資格が、まだまだ、保健医療・福祉・介護の各専門家が多数いたこと。介護保険制度が誕生する2000年には、これらの人々に対して、まだアウトプットにふさわしい分類法(専門用語)がなかったからだろうと思います。

 

そこで、介護支援専門員の実務研修において、インプットの情報収集の仕方は定められていたのに、アウトプットの仕方となると、「その人らしい生活を阻む要因」=「生活全体の解決すべき課題」と称され、最終的には、「その人らしい生活を再獲得するための課題」という、課題抽出の方法が用いられてしまいました。

 

2001年5月、世界保健機関(WHO)総会において、ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)が、人間の生活機能と障害の分類法として採択され、アウトプットの手法についての明るい兆しが見え始めました。とにかく、ICFは、これまでのWHO国際障害分類(ICIDH)がマイナス面を分類するという考え方が中心であったのに対し、生活機能というプラス面からみるように視点を転換し、さらに環境因子等の観点を加えるという斬新な手法なのですから。

 

そこで、厚労省は、このICFの考え方や、その普及及び多方面で活用されることを目的として、ICFの日本語版である「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」を作成し、厚生労働省ホームページ上で公表しました。

 

この国際生活機能分類(ICF)は、人間のあらゆる健康状態に関係した生活機能状態から、その人をとりまく社会制度や社会資源までをアルファベットと数字を組み合わせた方式で分類し、記述・表現をしようとするもので、人間の生活機能と障害について「心身機能(身体構造)」「活動・参加」「環境因子」について、1500項目に分類しています。

 

もちろん、1500項目について、課題を抽出していたらそれこそ大変なこと。そこで、佐藤は、生活全般の解すべき課題を抽出(アウトプット)する時の視点を、ICFの概念である、「心身機能(身体構造)」「活動」「参加」「環境」という言葉を意識して4つに分類するようにしたのです。

 

その頃、「介護支援専門員の基本テキスト」でも、このICFの考え方について多く取り上げていました。そして、2006年にスタートした介護予防のプランニング手法(介護予防サービス・支援計画書)の帳票類は、まさしく、このICFの言語を意識した帳票です。

 

アセスメント領域と現在の状況欄は、「運動・移動について」「日常生活(家庭生活)について」「社会参加、対人関係・コミュニケーションについて」「健康状態について」の4分類となりました。

 

さて、時代は着々と進み、2013(平成25)年には、「介護支援専門員の資質向上と今後のあり方検討会」という、主たるテーマがわかりそうでわかりにくい、中間整理がとりまとめられました。

 

「適切なアセスメント(課題把握)が必ずしも十分でない」「サービス担当者会議における他職種協働が十分に機能していない」「ケアマネジメントにおけるモニタリング・評価が必ずしも十分ではない」といった課題が指摘されました。

 

当時から、よく囁かれておりましたが、現場でケアプランを作っていない先生方ばかりがそれらの会の委員として集められていました。まぁなんらかの政治的意図があるのでしょう。

 

でも、そういう先生方が集まって何を決めても、現場の声はなかなか反映しにくいだろうという危惧が現実のものとなりました。委員自体の資質はさておき、これらの内容を受けて、

 

①「課題整理総括表」

利用者の状態等を把握し、情報の整理・分析等を通じて課題を導きだした過程について、多職種協働の場面等で説明する際に適切な情報共有に資することを目的としています。

 

②「評価表」

ケアプランに位置付けたサービスについて、「短期目標」に対する達成度合いを評価することで、より効果的なケアプランの見直しに資することを目的としています。

 

この2つの帳票を作成し、日本介護支援専門員協会に提示しています。しかし、このときには、介護支援専門員の業務負担を増加するということで導入は見送られました。

 

その一方、国は保険者に対して、ケアプランチェックの機能の強化を図り、ケアプラン点検を実施させていますが、東京都は2014年3月に「保険者と介護支援専門員が共に行うケアマネジメントの質の向上ガイドライン」を作成しました。

 

この中で、リ・アセスメント支援シートが導入されました。その上、こともあろうに、介護支援専門員の法定研修内で、このリ・アセスメント支援シートを用いた研修をスタートさせました。ちなみに、佐藤はこのシート自体を反対しているのではありません。

 

なぜか「対する立ち位置」となった厚労省は、この事実を受け、まさに「関ヶ原の戦い」の徳川軍よろしく、2014年6月17日、「課題整理総括表・評価表の作成の手引き」の活用についてという「介護保険情報」を出しました。

 

当然のごとく、「47都道府県」の各保険者にこれら帳票の使用についての周知徹底を図り、2016(平成28)年の介護支援専門員実務研修から、本格的にこの「課題整理総括表」を用いた研修をスタートさせることとしました。

 

東京都の介護支援専門員にとっては、競合しない、ダブル・スタンダードとの熱き苦闘が始まりました(まぁできるケアマネさんには手間は増えるが何の問題もないのですが)。

 

 

 

この「課題整理総括表」も東京ローカルの「リ・アセスメント支援シート」も、アセスメント情報を整理したり、再確認するツールとすれば非常に良いものです。ただし、現場上りの方々が作っていないこともあり、この2つの帳票は、アウトプットについてはあやふやなものとして発表されてしまいました。

 

そこはそれ、現場での経験者や教育者たちが考えるしかありません。これらの帳票類で悩む「課題整理総括表」困難者をなんとかしなければ。

 

佐藤も「課題整理総括表」において見通し欄を考えるときに、ICFの分類法を用いるやり方の確立に努めました。もちろん、同様に「リ・アセスメント支援シート」困難者も決してほったらかしてはおきませんよ。

 

関連項目を考える時に、このICFの分類法でまとめることにしました。その結果、どの利用者のプランニングにも「心身機能の課題」「活動の課題」「参加の課題」「環境の課題」が抽出されることになるのですね。さて、今回はプロローグです。興味のある方は、次回以降の当ブログもご覧ください! 季節の変わり目、ご自愛ください。

 

追伸

宣伝になって恐縮ですが、佐藤の《中辛》の新刊『ケアプラン 困った時に開く本』もそれぞれの帳票を用いて解説しております。

 

かなりこの業界もだいぶゆるくなっては来ましたが、現状は、《純正》の介護・福祉系の版元さんではない、技術評論社さんだから出せる内容でしょうか(笑)。

 

まぁ、他の業界なら当然出せる範囲の内容だと思うんですが。医療もひどいが介護・福祉業界ってところは・・・。もし、よろしかったら、手に取ってご覧くださると喜びます!

 

(まぁご支持いただけておりますから、しばらくつづけさせていただきます!)

介護支援専門員の仕事塾(その7) 2017・4・28

ここはそれ、諏訪大社上社本宮(信濃国一の宮)で大吉! さすが産土様、有り難いな。
ここはそれ、諏訪大社上社本宮(信濃国一の宮)で大吉! さすが産土様、有り難いな。

 

【課題分析標準項目にある《アセスメント》に関する項目の書き方】

 

介護支援専門員が《介護サービス計画》を作成するためには、利用者の生活全般の解決すべき課題を抽出しなければなりませんね。ただし、この介護支援専門員になられた方々は、医療・福祉・保険など、様々な分野の基礎資格の方がいます。

 

国は、介護保険制度を導入した当初から「介護サービス計画作成の前提となる課題分析については、介護支援専門員の個人的な考え方や手法のみによって行われてはならず、要介護者の有する課題を客観的に抽出するための合理的なものとして認められている適切な方法を用いなければならない」とし、「課題分析標準項目」を示しております。

 

この、課題分析標準項目は「基本情報に関する項目(※当ブログの(その6)で案内しております)と、《課題分析(アセスメント)》に関する項目のふたつに分けています。

 

さて、前述のように、介護支援専門員に試験に合格された方々の資格は様々です。受講試験に合格された方であっても、すぐにアセスメント(情報収集・情報分析)ができるとは限りません。

 

そこで、ここからは、拙著『ケアマネジャー最強のアセスメント力養成講座』(エクスナレッジ刊)でのやり方を参考にしてみます。

 

  標準項目名

 

健康状態】

《利用者の健康状態(既往歴、主傷病、症状、痛み等)について記載する項目》

①現在の主傷病:利用者の現在の主な傷病を記録します。

②既往歴:これまでかかった病気を記録します。

③麻痺の有無:痛みの有無や、その程度について記録します。

④服薬状況:現在飲まれている薬・点眼薬・湿布薬を記録します。

⑤医療行為の有無と医行為ではない行為について記録します。

⑥主治医やかかりつけ医の連絡先を記録します。

⑦身長・体重を記録します(栄養マネジメントの必要性を考慮するため)。

 

【ADL】(日常生活動作)

《寝返り、起きあがり、移乗、歩行、着衣、入浴、排泄等に関する項目》

利用者の日常生活動作で「している活動」そのままを記録します。

主な項目内容は、以下の通り。

①起居動作(寝返り・起き上がり)について記録します。

②移動(歩行・移乗・移動)について記録します。

③更衣についてについて記録します。

④入浴(洗面・保清)についてについて記録します。

⑤食事について記録します。

⑥排泄について記録します。

 

介護支援専門員は、利用者と社会資源とを結びつけるコーディネーターなのです。そこで、ここで行う評価は、リハビリテーションの専門家のような細かい評価をする必要はありません。利用者や家族等が現在している状況を記録しましょう。

 

【IADL】(手段的日常生活動作)

《調理、掃除、買物、金銭管理、服薬状況等に関する項目》

生活を送る上で必要な買い物・洗濯・掃除等の家事全般、金銭管理や服薬管理、外出して乗り物等に乗ること。また、最近は本を読む、手紙を書く、ベッドを整える、家具の配置、他者との協力、ストレス対処、危機対処等のための活動や、その行為への参加状況等も記載されるようになりました。

 

【認知】

《日常の意思決定を行うための認知能力の程度に関する項目》

ここでは、「認知症」の有無を記載するのではなく(それは診断という)、認知機能の低下の度合いを記録します。認知機能とは、自分の置かれている状況を、五感(視る・聴く・触る・嗅ぐ・味わう)を通じて外部からの情報を認識したり、正しく判断し、行動につなげる機能の状況を記録します。

 

【コミュニケーション能力】

《意思の伝達、視力、聴力等のコミュニケーションに関する項目》

ここには、意思の伝達、視力、聴力等のコミュニケーションについて記載します。

①視力:日常生活の中で支障のあることと、その対応方法について記録します。

②聴力:意思疎通をはかるときの支障の度合いについて記録します。

③言語:言語障害がある場合には、日常的にどのような手段で意思疎通をしているのかも記録します。

理解力:理解力の程度など、コミュニケーションを図るときの支障になる事柄を記録します。

 

【社会との関わり】

《社会との関わり(社会的活動への参加意欲、社会との関わりの変化、喪失感や孤独感等)に関する項目》

①社会との関わりとして、社会的活動への参加状況あるいは、参加する意欲について記録します。

②社会との関わりの変化や、喪失感及び孤独感等に関する内容を記録します。

 

【排尿・排便】

《失禁の状況、排尿排泄後の後始末、コントロール方法、頻度などに関する項目》

ここは、ADLでいうところの「排泄の行為」についての情報収集ではありません。

①失禁の状況・排尿排便後の後始末、コントロール方法、頻度などに関する情報を記録します。

②内部障害についての情報も記録します。

③加えて、排尿障害を解決のために行っている自己導尿や留置カテーテルの状況、及び処置があれば、その手段と方法、排便障害による人工肛門造設後の処理、及び管理方法など記録します。

 

【褥瘡・皮膚の問題】

《褥瘡の程度、皮膚の清潔状況等に関する項目》

①褥瘡(じょくそう)とは、一般にいう「床ずれ」です。褥瘡はその人の体格や、寝ている体位によって生じる場所はさまざまです。特に、体重のかかる骨の突出している部位で、脂肪や筋肉の薄いところによく発症しますので、あればここに記録します。

②皮膚の問題では、原因となる病気がないのに、皮膚のかゆみを訴える高齢者は少なくありません。病気でなくても起こる、こうしたかゆみを皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)と呼んでおり、あればここに記録します。

③介護支援専門員は、皮膚疾患の有無を確認しながら、その状態が生活に及ぼす影響について考えます。必要に応じて皮膚科の受診を検討する必要もあるでしょう。なお、爪の病気や水虫などの病気もここに記録します。

 

【口腔衛生】

《歯・口腔内の状態や口腔衛生に関する項目》

口腔内の清潔が保持できず、口臭があったり、残歯が少なくなったりしている場合もあります。口腔内を清潔に保つことは、虫歯や歯周病が予防できるということと、社会性を維持する働きや、他の病気の予防にもつながります。口腔内の情報をここに記録します。

 

【食事摂取】

《食事摂取(栄養、食事回数、水分量等)に関する項目》

記述は、食事の形態・量・回数・必要な水分量など、健康状態に直接影響を与える栄養状況に関する記述となります。

①食事の形態(普通食・刻み及び極刻み食)・ミキサー食・ミキサーとろみ食・ゼリー食などを記録します。

②食事回数について記録します。1日難解の食事を食べているのか。1度に一定量を食べることができない場合には、1日数回食事の人もあります。

③水分量と摂取方法について記録します。病気により、水分の摂取量の制限を受けている方や、水分にとろみ剤などを入れて摂取しやすくしている方の場合もあります。いずれにしても、水分摂取の方法と必要量などについて記録します。

⑤経管栄養による栄養補給の方法と必要なエネルギー量等について記録します。経管栄養の管理は誰が担当しているのか。管はどこを経由して体内に取り込んでいるのか。また、1日何回、いつ頃食事をしているのかなどの情報を記録します。

⑥食物アレルギーの有無とアレルギー症状について記録します。

 

【問題行動】

《問題行動(暴言暴行、徘徊、介護の抵抗、収集癖、火の不始末、不潔行為、異食行動等)に関する項目》

利用者が周囲を戸惑わせたり、あるいは負担だったり、いわゆる「介護者側からみた問題」を記録します。ここには問題行動の名称だけを記録するのではなく、本人が行う、その行動について、誰が(家族や近隣の人々や専門職など)問題行動としているのか。その行動は、いつごろ、どのようなことをきっかけに起こす傾向があるのか。また、本人が、その行動を起こしたときに、家族はどのように対応しているのか。その行動に対して地域の人々はどのように対応しているのかなどを記録します。

 

【介護力】

《利用者の介護力(介護者の有無、介護者の介護意思、介護負担、主な介護者に関する情報等)に関する項目》

家族状況としては、基本情報の中で家族図を描きましたよね。そこに登場した人々が、どのような介護を担っているのか、それぞれの健康状況や負担度を把握して記録します。具体的には、夫や妻、子供たち、姪や甥、兄弟など、それぞれの健康状態と介護力を確認して記録します。

一度の面接ですべての情報を得ることは難しいと思いますので、(情報を)入手したときに忘れずに記録しましょう。

 

【居住環境】

《住宅改修の必要性、危険個所等の現在の居住環境について記載する項目》

利用者が住んでいる住居環境について記録します。特に住宅改修の必要性や生活活動の行動範囲において、危険個所の有無を確認し記録します。

 

【特別な状況】

《特別な状況(虐待、ターミナルケア等)に関する項目》

さてさて、これらの情報を記載するためには、各事業所で介護系ソフトを導入していると思います。そこには、選択肢として「自立・見守り・一部介助・全介助」あるいは「有・無」をチェックするにとどめている場合もあるでしょう(介〇ファミリーは・・・避けたほうが無難かもしれませんが(嘘))。

しかし、それでは、利用者の現状を把握したことにはなりません。備考欄等を利用して、なるべく具体的な状況を記述するように心がけましょう。

 

(つづきますよ、ええ、つづきますwww)

 

介護支援専門員の仕事塾(その6) 2017・2・10

川越の神社で、「願い」のかかった絵馬群を抜けて、佐藤もまた、絵馬をかける(埼玉県)
川越の神社で、「願い」のかかった絵馬群を抜けて、佐藤もまた、絵馬をかける(埼玉県)

 

あっ!

 

忘れてました(笑)。このコーナーをすっかり更新し忘れてました。すみませんねぇ。

 

もちろん、生きていますよ!佐藤も、このコーナーも。

 

ケアマネの皆さま、くれぐれも更新のし忘れにご注意を・・・。

 

 

 【利用者の基本情報の書き方例】

 

 

さて、気を取り直していきます。今回から事例を用いて、解説していきましょうね!(空元気?)

 

佐藤の研修の参加者なら、誰もが知っている(?)「玉前さん事例」です。ちなみにこの玉前さんの名前は、千葉県にある玉前神社さんに関係あるようないやいや無いようなwww

 

その前に、皆さんと共通認識を持っておく必要があることを、まずは確認です。介護支援専門員の皆さまならば、当たり前のことだと思いますが。

 

そもそも、利用者情報は、介護認定の「有効期間」で更新されます。なぜだかは、わかりますよね? 利用者さんは、介護保険事故要介護認定を受けている期間だけ、介護保険制度を利用できる制度だからですwww

 

だから、利用者さんの支援は「有効期間完結型」というわけです。このことを念頭に入れて、帳票の書き方を見て下さいね。

 

 

1.基本情報の帳票を作成する

 

①作成年月日を記入する。

皆さん、基本情報を作成するときに、作成日を記入していますか。なぜ、この作成日が設けられているかわかりますか。もちろん、それはこの帳票が《記録用紙》を兼ねているからですよね。例えば、介護記録や支援記録には、必ず、「記入した日にち」を入れていきますね。そして、「何をしたのか」という記録を書くわけですが・・・。

 

だからこそ、あなたがこの帳票を作成した日が重要となるわけですよ。今後作成する、「アセスメントシート」「居宅サービス計画書(1)(2)(3)」「サービス担当者会議の要点」などなど。すべての帳票には、「作成年月日」を記入する欄がありますので、必ず記入すること。記入漏れがあるだけで、「書類に不備がある」と見なされますから必ず記入しましょう。

 

ん? 「情報収集しても、すぐには記録ができない?」 それでは仕事ができる、できない以前のこと。《いつまでも、「記録が書けない」介護支援専門員》になってしまいますよ(問題は、この《いつまでも》という冠むりが付くこと)。

 

自分が行動したら、おおむね(命をかけるほどではない)、その日のうちに記録に残す。これ、介護支援専門員の“しごと”ですから!

 

ちなみに、更新時はこの帳票はもちろん、更新しますよ。そこで、再アセスメントを行い、この帳票を更新した時には、作成日も更新しましょう。

 

②受付日時、受付対応者、受付方法等を記入する。

居宅介護支援事業所では、初回の利用者さん用として、「相談受付・問い合わせ記録」のような帳票を使って、相談内容を記録していま・・・すよね? これは、エントリーの段階といって、まだ、初回面接の段階です。

 

この段階は、介護保険制度、および居宅介護支援事業所を利用するかしないかは別問題。とにかく相談に来られた方の話を聞いたり、質問に答えたりします。その後、様々な情報交換が行われた後に、やがて、わが事業所と契約して頂いたあと、この基本情報の帳票を作成することになるのです。

 

だから、《受付日時》は、《作成年月日》よりもずいぶん前になることもあり得るのです。当然、相談受付者と担当介護支援専門員が異なる場合も出てくるでしょう。

 

その相談受付・問い合わせ記録から、《受付日時》《受付対応者》《受付の方法》等を転記します。更新の際には、この《受付日時》等はスライドします。

 

③利用者の基本情報(氏名、性別、生年月日、住所電話番号等の連絡先)。

これは、介護保険被保険者証から転記します。

 

④利用者以外の家族等の《基本情報》について記載する項目。

ここでは、対象となる家族を理解するために、「ジェノグラム」(家族関係図)を利用して記入します。現在、帳票作成は、ほぼソフト類を利用して作成されていますので、パソコン操作に不慣れな介護支援専門員は、この欄を文字で埋めている方もいます(笑)。基本は「○」や「□」を使用した記号で記入していきます。このときに、マークの中に年齢などを記入します。

 

この情報を得るときには、記号の示す意味を説明しながら、利用者さんやご家族と一緒に描き進めていくとなお良いでしょう。

 

更新時には、利用者の年齢を更新することと、同時に家族の年齢も更新します。また、家族関係に変化があったときには、記号を用いて変更しましょう。

 

2.生活状況

 

利用者さんの現在の《生活状況》《生活歴》について記載する項目です。利用者さんの現在の生活状況を書くときのポイントは、要介護状態に陥る原因となった状況から、現在の状況への変化などを中心に記録します。

 

更新時には、サービスを利用したことで、《利用者さんの状況》がどのように推移したのかを記入しておくと、のちの変化がわかりやすいと思います。

 

さて、問題は《生活歴》なのです。この生活歴を記入する欄は、ただ、ただ、空間が広がっており、どこから書いて良いのかと思いませんか?

 

そのため、事業所内でどのように記述するのかを統一しておくと良い、というかおかないといけないでしょう。

 

1)出生地はどこか?

2)どのような家に育ったのか?

3)どのような仕事をしてきたのか?

4)結婚の有無は?(どんなお父さんだったのか、お母さんだったのか)

5)こどもの有無、いる場合その関係性は?

6)地域の中での役割の有無は?

 

などなど。なんせ、「その人らしさ」などという、アバウトで高邁な概念は、《生活歴》から生まれてくるといっても過言では無いのですよ。

 

利用者さんと家族図を作成しつつ、暫し過去へタイムスリップして、話をすることで、結構いろいろな情報を入手できると思いますよ。「話さなければ」何もわかりませんて。

 

3.利用者の被保険者情報

 

利用者さんの《被保険者情報》(介護保険・医療保険・生活保護・身体障害者手帳の有無等)について、それそれの手帳等から情報を転記します。

 

4.現在使用しているサービスの状況

 

介護保険給付内外を問わず、利用者が現在受けているサービスの状況について記載する項目:地域の方の支援(買い物やゴミ出し・庭木の手入れなど)、民生委員さんの訪問などなど。

 

5.障害老人の日常生活自立度

 

「障害老人の日常生活自立度」について記載する項目:要介護認定で用いられた《主治医意見書》の「日常生活の自立度等について」を参考に、課題分析者が現在の状態に該当するものに○印を付けます。

 

6.認知症である老人の日常生活自立度

 

認知症である老人の日常生活自立度について記載する項目。要介護認定で用いられた主治医意見書の「日常生活の自立度等について」を参考に、課題分析者が現在の状態に該当するものに○印を付けます。

 

7.主 訴

 

利用者及びその家族の主訴や要望について記載する項目。これは、「相談助言」を行いつつ、具体的に導かれた内容を記録します。

 

たとえば、「この家で生活したい」というのは、「主訴」ではありません。相談助言を行う中で、「この家で○○しながら今までのように、△しながら生活したい」というように具体的に導いた内容を記録しましょう。

 

8.認定情報

 

利用者の認定結果(要介護状態区分、審査会の意見、支給限度額等)について記載する項目。現在は、2割給付(そのうち3割給付!)あるいは給付制限などもあるので、注意が必要です。更新時には、もちろん、この内容も更新ですよ。

 

9.課題分析(アセスメント)理由

 

当該課題分析(アセスメント)の理由(初回・定期。退院退所時等)について記載する項目。

 

さてさて、これらの帳票は、は、皆さんがお使いのソフト内で管理されていると思いますが、佐藤が以下に例示するのは、現在地域包括支援センターで使用して帳票です。参考資料として参照ください。

 

(これでも「つづいている」うちにはいるのだろうか)

介護支援専門員の仕事塾(その5) 2015・9・9

安久美神戸神明社(愛知県豊橋市)の神々様、またお会いできますよ。どうか東海地方を台風18号からお守りください!
安久美神戸神明社(愛知県豊橋市)の神々様、またお会いできますよ。どうか東海地方を台風18号からお守りください!



【居宅サービス計画原案を作成する(概論)】


 

《解決する課題とは何か》

居宅サービス計画書を作成する方法は「指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準」、いわゆる指定基準の第13条(指定居宅介護支援の具体的取扱方針)において定められています。


◆指定基準第13条第3項

「介護支援専門員は、居宅サービス計画の作成に当たっては、利用者の自立した日常生活の支援を効果的に行うため、利用者の心身又は家族の状況等に応じ、継続的かつ計画的に指定居宅サービス等の利用が行われるようにしなければならない。」


これは、利用者の自立した日常生活の「現状」がサービス利用後には、現在の状態が「維持・改善」できる ような居宅サービス計画を作成すること。さらに、サービス利用後には「改善された状態」が、継続できるように「先を見越した計画」を作成する必要があるということです。


◆指定基準第13条4項

「介護支援専門員は、居宅サービス計画の作成に当たっては、利用者の日常生活全般を支援する観点から、介護給付等対象サービス外の保健医療サービス又は福祉サービス、当該地域の住民による自発的な活動によるサービス等の利用も含めて居宅サービス計画上に位置付けるよう努めなければならない。」


ここでは、居宅サービス計画には、フォーマル(formal)な介護給付等のサービスのみならず、インフォーマル(informal)な社会資源を位置づけること。そのために、介護支援専門員に対して、地域の社会資源を十分に把握する必要があることを述べています。


そこで、介護支援専門員は、地域の社会資源を十分に把握していること、利用者の状態(疾病の理解を含む)によって、どのようなサービスを「いつ」「どの程度」利用することで、「どのような成果」を見込めるか。


さらに、そのサービスを利用したのちに、利用者の状態が改善したことを受けて、その後サービスの種別を変更するかしないかなど。先を見通せる能力が必要だということがわかります。


もちろん、利用者の支援は、主治医はじめ、サービス提供事業者とチームで行うわけですが、要(かなめ)となるのはやはり介護支援専門員です。


また、居宅介護支援事業所では、地域の社会資源情報が、各サービス種別ごとにファイルされているでしょう。


ただ、そのファイルで懸念されることは、内容が更新(update)されているかということです。古い情報がぎっしり!ハハハ!! なんてことはありませんね?


介護支援専門員には、利用者に「旬(しゅん)」の情報を届ける役割もあります。そこで事業所としては、社会資源ファイルについては、「いつ」「誰が」「更新作業を行う」のかを明記しておく必要があるのです。


本日は「居宅サービス計画書(2)」を作成する上で、1番重要なポイントの「課題分析」についてです。


指定基準第13条6項では、

「介護支援専門員は、居宅サービス計画の作成に当たっては、適切な方法により、利用者について、その有する能力、既に提供を受けている指定居宅サービス等のその置かれている環境等の評価を通じて利用者が現に抱える問題点を明らかにし、利用者が自立した日常生活を営むことができるように支援する上で解決すべき課題を把握しなければならない」


とあります。これを解説すると、


① 利用者について、その有する能力=現状を把握する

② 利用者が現に抱える問題点を明らかに=困りごと

③ その置かれている環境等の評価=家族介護者等の状況を把握する

④ 支援する上で解決すべき課題を把握=介護支援専門員等の意見をすり合わせる


ということになるでしょう。


ここに『七訂 介護支援専門員基本テキスト(全3巻)』(長寿社会開発センター発行)「第1巻 介護保険制度と介護支援」を参照する。


課題分析から生活ニーズの導く方法とは。


課題分析は、個々の要介護者が生活を継続・向上させていく上で生ずる解決すべき生活ニーズを把握するもので、具体的には以下のような4点を把握することが課題分析の基本的なねらいとしている。


① 要介護者の生活ニーズの内容やその程度を明らかにする。

② そうした生活ニーズに対応する要介護者の能力を明らかにする。

③ そうした生活ニーズに対応するインフォーマルサポートの力量を明らかにする。

④ そうした生活ニーズに対応するインフォーマルサービスの必要性と内容を明らかにする。


そこで介護支援専門員が生活ニーズを把握し、それに対応する社会資源を明らかにしていくためのツールとして「課題分析標準項目」が示されています。


当ホームページの「介護支援専門員の仕事塾」でも、前回、介護支援専門員は、自宅を訪問して、課題分析標準項目に沿って支援に必要な情報を得ることとしています。


ここで重要なことは「情報収集」をする時に、現在の状況だけを把握すれば良いということではないことです。


現在の状況をうかがいながら、その状況の中で起こりうる困り事、それを今後どうなりたいか(したいか)などの要望も一緒に把握することが重要です。


もちろん、現状を受け入れることが難しい人々は、悲観的になったり、投げやりになったりする。あるいは怒りをぶつけてくることも多々あると思います。


そのような感情に対応し、また自分自身を守るためにも、介護支援専門員には「対人援助技術」「相談援助技術」が不可欠なのです。


情報収集の場面では、時に、いや頻繁に介護支援専門員は、利用者等の強い要望に振り回されがちとなり、ついついサービス導入を先走ってしまう方もいますが、それではプロの介護支援専門員とは言えないのです。


必要な情報を得たら、いったん「時間的空間」を作りましょう。その空間が少しの心のゆとりを生むことがありますし、ないこともあります。


事業所に戻ったらまずパソコンへ必要な情報を入力しましょう。ちなみに介護支援専門員という職種にとってパソコン入力はかかせません。たとえ介護支援専門員として優秀なかたであったも「パソコンが使えない」という方では業務の遂行が難しくなっています。各事業所にある入力ソフトぐらいは使いこなせるように努めましょう。


ただ、ソフト入力をしたからといっても、問題は何も解決はしません(笑)。「解決すべき課題」が文章化されて出てくるわけではないのです。


ソフトによっては、文章例が出てくるものもあり、便利な機能も少なからずありますが、ソフト会社にあまり過剰な期待を持たないことです。


ソフトで出される文章は汎用性はあるにせよ、個別の利用者に対応できるものとは言えないからです。まぁ当たり前のことなんですが、「なんでもかんでも」マニュアルが欲しい、なければ対応できない、という時代になっているから困るのですが・・・。


とりあえず、介護支援専門員は利用者等と十分に(長短ではない)面談できても、いざ文章作成に向かうと違和感を持ちがちです。文章を書くためには、その分より多くの文章を読まなければなりません。


情報をインプットしていない人の口からは、悪口や批判は出てきても、有効な情報はアウトプットされることは難しいのです。だから、読みましょう聴きましょう。時間がないのは皆同じです。できる人は時間を作っているのです。それがプロでしょう。


【課題のまとめ方】

課題分析標準項目は、客観的な課題分析を行うための目安となるもので、次の7つの次元に分かれています(前出の『七訂 介護支援専門員基本テキスト』より引用)。


① 日常生活動作(ADL)

② 身体的健康

③ 精神的健康

④ 社会関係

⑤ 経済状況

⑥ 住生活状況

⑦ ケア提供者の状況。


ですね。さて、ここからは佐藤の試案になります。この「7つの領域」をICFの概念(構成要素)である、心身機能(身体構造)・活動・参加・環境(環境因子・個人因子)にあてはめてみます。


ここで、なぜ、ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)に振り分けるのでしょうか。


ICFとは、医療・看護の中で議論され、紆余曲折を経て考えられた、人間を全人的(holistic)に捉えることができる分類法だからです。もちろん、環境などの扱い方には、まだまだ改善の余地はありますが。


しかし、その項目だけでも、約1500項目にも分類されています。医学領域の専門家ないしは医療受持者であっても、「その筋の専門家」でもなければ、到底覚えることは難しい。


まぁ、だからと言ってこの考えは云々・・・というかたがいますが、それはICFを良く知らないか、知る気がない。または、どこかのソフト会社とでもタイアップされているにではないか?と思ってしまいます。なんせICFはアセスメントツールではありませんから


介護支援専門員は、このICFの概念(構成要素)に用いられる言語を意識することは重要なことなのです。インフォーマルなサービスは別にしても、フォーマルなサービスについては、公的制度の担い手として、介護支援専門員は法令や厚生労働省の方針を無視することはできないのです。


もし異議があれば、なんらかのソーシャルアクションを起こす必要はあるかも知れませんが。厚生労働省では、このICFの活用について、以下のように述べています。


「様々な障害者に向けたサービスを提供する施設や機関などで行われるサービスの計画や評価、記録などのために実際的な手段を提供することができる」(一部抜粋)


(参考)「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」(日本語版)の厚生労働省ホームページ掲載について

 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html


では、改めて、先の7つの領域を分類しましょう。


日常生活動作(ADL) → 【活動】

身体的健康・③ 精神的健康 → 【心身機能(身体構造)】

社会関係 → 【参加】

経済状況・⑥ 住生活状況・⑦ ケア提供者の状況 → 【環境】


です。いやいや課題分析は奥が深くて面白いですなぁ。なかなか、『居宅サービス計画書』の作成までたどり着きませんねぇ(笑)。というわけで、次回からは事例を用いてより詳細に案内しましょう。


自分に厳しくも楽しくやりましょう。皆さま、ご自愛ください。


(“To be Continued, or not to be Continued, ― that is the question.” つづくのか、つづかないのか、それが問題だ。ハハハ)

介護支援専門員の仕事塾(その4) 2015・8・19

萩の木戸孝允の旧宅、ここで桂小五郎が誕生しました。
萩の木戸孝允の旧宅、ここで桂小五郎が誕生しました。


【アセスメントについて説明する】


「介護支援専門員の仕事塾(その3)」の続きです。時間がある方、時間のない方、(その1)から眺めてください(笑)。


介護支援専門員は初回訪問時に、自分の仕事(サービス)の提供方法について説明することが定められています。


(指定基準第13条二項)
『指定居宅介護支援の提供に当たっては、懇切丁寧に行うことを旨とし、利用者又はその家族に対し、サービスの提供方法等について、理解しやすいように説明を行う。』
 
前回までは「居宅介護支援」の利用料金についての説明の仕方と、「居宅サービス計画」の作成方法について説明する手法について説明してきました。

今回は、残りの3つを説明しましょう


③アセスメントについて説明します。
④必要な情報を得ます。
⑤「居宅サービス」が始まるまでの日程を立てます。


3.アセスメントについて説明します
そもそも、このアセスメントとは「評価」「査定」の意味する言葉で、利用者などの「情報収集」を行い、「課題分析」することを指しています。介護支援専門員であれば、このアセスメントという行為については「実務研修」を通して、多くを学んでいる(はずの)ことと思います。


しかし、実践の場に入ったら、いつの間にか利用者や家族の希望(○○を使いたい)を尊重する(あるいは押される)あまり、アセスメントをしないうちに、あるいは居宅サービス計画の作成しないうちに、サービス提供がスタートしているなんて言うことになっていないでしょうか?


「えっ? 利用者に説明する方法がわからない」という方に(笑)。そもそも介護保険を利用する方々は、通常の日常生活を送ることができないため、要介護認定「査定」(初回アセスメント)を受け、「要介護度」の認定を受けた人々です。


介護支援専門員が行うアセスメントとは、下記過程を指します。


1)利用者や家族等の現在の状況を把握(情報収集)を行う。
2)その状態での、利用者の困りごとや要望を伺う。
3)その状態での、家族などの困りごとや要望を伺う。
4)困りごとを明確にした上で、介護支援専門員(医師の意見書含む)の「○○すること必要がある」という客観的な意見を伝える。
5)利用者・家族・介護支援専門員の意見をすり合わせる。
6)最終的に生活全般の解決すべき課題(ニーズ)を導き出す。


つまり、現状で「利用者の状態」と、「置かれている環境(物的環境・人的環境)」を踏まえ、生活における困難性を明確にし、社会保障制度を利用する「根拠」を明確にするということにあります。


ですから、このときに注意すべきは、介護支援専門員が述べる意見とは「サービスを提案することではない」ということなのです。


例えば、


「心身機能」であれば、「健康管理を行い、再入院しないようにする必要がある」
「活動」であれば、「今できていることを維持する必要がある」
「参加」であれば、「他者との交流を再開する必要がある」
「環境」であれば、「娘を頼りにした生活を継続する必要がある」


などなどです。


アセスメントについて説明するということは、このように1)~6)までの「介護保険制度の中のサービスを利用する「根拠」を明確にする過程」を説明することにあります。
 
さてさて、ここまで懇切丁寧に説明されると、辛抱強い利用者及び家族であっても「介護保険制度って、使うのにも結構大変なのだなぁ」と思われるに違いありません。


あるいは、自分達の複雑に絡み合った感情から、「こんなに大変ならば、・・・、もう(介護保険なんて使わんでも)いいよ」となるかも知れませんね。


そのとき、あなたは「(今更そういわれても)困ったなぁ」などと思う必要はありませんよ。

これだけの手間をかけたのです。利用者家族がこのような感想を漏らすのは無理ないことなのです。あなたの説明や相談助言が功を奏しているととらえても良いでしょう。


その上で、「このような大変な仕組みの介護保険だからこそ、有意義に活用してみませんか」と利用者・家族などを励ましていくことも重要なポイントになります。


4.必要な情報を得ます
次は、いよいよ情報収集です。ここからは、自分の「手の内」を見せながら、情報を収集していきましょう。


介護支援専門員には、国が示した「課題分析標準項目」の内容で、必要な情報収集を行うことが決められており、ここでいう「手のうち」とは、この課題分析標準項目が記載された用紙や、事業所で統一された情報収集の様式を指しています。


そして、「これらのツールを使用して、あなたの現状を把握し、困りごとや要望を伺います」ということを伝え、必要な情報を収集していくわけです。


情報収集をする時の注意点は、「自立」「見守り」「一部介助」「全介助」に印やチェックを付けるだけではなく、自分が判断した「理由」も記入していきます。


もちろん、「自立」もです。例えば、食事について「自立」を「食堂に連れて来てもらえば食べる行為はできる」など。ここは、認定調査に記載するものとは違い、表面上だけではなく、より深く質問し、「している行動」について具体的に記入していきましょう。


5.「居宅サービス」が始まるまでの日程を立てます
さて、必要な情報収集ができたら、情報を整理し、居宅サービス計画を作成しましょう。これには若干の時間が必要になりますね。この場面では、一度面接を終えた後、事業所に戻って情報の整理を行いましょう。


ただ、ケアマネに相談すれば、すぐにでもサービスが利用できると思っていた人々にとっては、かなりのマイナス・イメージ(残念な気持ち)を与えてします場合もあるでしょう。それに対して、いつごろからサービスが利用できるようになるかという、今後のたどるべき道のりを示し、伝えながら「工程表」を作成していくことが良いでしょう。


この「居宅サービス」が始まるまでの日程を立てるのは、この情報収集を待たずとも、ここまでの過程の中の様々な場面に応じて、「今ここ」というときにこそ作りましょう。以下、「工程表」(例)を掲載しますので、参考にしてください。


さて、次回からは、居宅サービス計画を作っていきましょうか。さて・・・。


(もういいかな、まーだだよ。じゃつづくかな)

介護支援専門員の仕事塾(その3) 2015・7・23

スサノオ伝説がある五十猛町から見る神島。横の石見和田珍味本店がまたいい(笑)。
スサノオ伝説がある五十猛町から見る神島。横の石見和田珍味本店がまたいい(笑)。


【初回訪問時に行うこと】


長寿社会開発センターさんから、やっとというか、とうとうというか、『[七訂]介護支援専門員基本テキスト』が発売されました。

 

今年は、試験実施日が若干早まり、10月11日でしたよね。この試験問題が社会福祉振興・試験センターで問題が作成される期間が4月~9月。事前にテキスト内容がわかっていなければ、作成期間は3か月とない。

 

介護支援専門員実務研修受講試験は、今までは、医療・福祉の各専門職が持っている資格によって、試験の一部免除されてきました(とりわけ1番うるさい?医師の受験生たちからのクレーム対策とも言われていた)。

 

それが今年からは免除がなくなり、すべての人が同じ問題を解くことになりました。その「受験対策本」、でもここから出る、とは独占禁止などの問題も絡んだせいか、言われなくなりました。

 

この『介護支援専門員基本テキスト』も機会があるごとに改訂の版を重ね、大幅に更新されてきました。今回は、特に「第3巻 高齢者保健医療・福祉の基礎知識」が執筆陣を大幅に変更しました。なんと、老年医学の専門家、しかも東京大学の老年病科の先生を大量に投入しております(笑)。これもある意味の「クレーマー対策」と言えなくもないです。なんせ、東大の老年病科に文句をいう、老人医療の関係者はなかなかいないでしょう(と勝手に思っております)。

 

この本は受験対策本というだけのものではありません。現役の介護支援専門員の方々に対して、現在の介護支援専門員に必要と思われる「基本知識のライン」を提示すること、言うなれば、医学専門家における、南江堂刊の『今日の治療薬 解説と便覧〇〇〇〇年』に匹敵するものと言えなくもない(こちらは必携である)。

 

介護支援専門員の皆さま。皆さまの事業所に鎮座している「基本テキスト」は更新しましたか? いつまでも「時代遅れ」(out of date)なテキストを置いてあると、相談に訪れた利用者や家族が不安に思われること間違いない。どうぞ新たなテキストも揃え、中身をざっくりと確認して頂きたい。

 

さて、佐藤は今年も介護支援専門員の基礎研修で「ケアプランの点検研修」を行っております。そちらの研修の様子は、当ブログ「研修会のツボ」に譲ることにしたい(願望)。

 

今回は前回の続き。いよいよ、利用者宅へ出向いて、インテーク面接(契約を目的とした面接)を行います。

 

すでに、介護支援専門員は、出かける前に「介護支援専門員の仕事塾(その2)」で紹介している帳票等を持参していることとします。

 

「インテーク面接ですること」

① 「居宅介護支援」の利用料金について説明します。

② 「居宅サービス計画」の作成方法について説明します。

③ アセスメントについて説明します。

④ 必要な情報を得ます。

⑤ 「居宅サービス」が始まるまでの日程を立てます。

 

利用者宅を訪問する面接の目的は、「信頼関係」の構築にあります。信頼関係の構築には、時間がかかります。もちろん1度の面接だけでは、まず構築できませんが、利用者に自分を少しでも多く知って頂くことです。

 

とは言え、利用者を理解するには時間がかかります。面接に初回から失敗しないためにも(すると挽回が大変)、事前準備と、訪問前のご挨拶を忘れないように心掛けましょう。


「訪問前のご挨拶」

訪問前の電話では、利用者の体調など、本日「うかがっても大丈夫(な体調)か」を確認し、加えて「他者(家族など)は同席が可能か」なども確認します。

 

加えて「訪問時間と、面接にかかる時間(1時間半程度)」を伝えて、了解をとるように心がけましょう。

 

もちろん。面接にかかる時間は想定時間です。しかし、あまり「すぐすむ」ように伝えずに、「契約行為」でもあるために「お時間を頂く」ということを丁寧に説明します。

 

「自己紹介」

利用者宅へ着いたら、身だしなみを整えます。そして、玄関(事前に取り決めてある所)などから中に入ります。挨拶して、相手の反応を待ちましょう。

 

利用者および家族の指示に従い、靴を脱いで入室します。この時に靴を揃えることを忘れないように。

 

利用者の状態によっては「手洗い」や「うがい」が必要となる場面が出てきます。手洗いの必要性などについてうかがい、必要時には指示された場所で行いましょう。

 

その後、着席し、落ち着いたところで、再度自己紹介を行います。

 

ここでは、ケアマネの立場というより、「自分そのもの」についての自己紹介をしましょう。自分は、何者で、何ができて、何ができないのか。あるいは、趣味なども伝えると話題が広がって行く可能性があります。

 

そして、この頃の天候や日中の過ごし方などについて、伺いましょう。この段階でのコミュニケーションは、ほとんど「無駄話」の段階でしょう。

 

本題に入る前の緊張を解く時間なのです。そして、自分が「登場」したことによる困惑が落ち着いたころを見計らい、いよいよ本題へと入ります。

 

1.「居宅介護支援」の利用料金について説明します

はじめに、介護保険制度についての理解度を把握しましょう。持参した、介護保険制度のパンフレットなどを見せながら、介護給付の仕組みは、介護保険料の支払い方法や要介護認定について、介護保険証などを拝見しながら、説明を行います。

 

この段階で介護保険情報を得ることができます。

 

次に、当該事業所について、自社のパンフレットなどを用いて説明します。どのような組織なのか。自社方針では、居宅介護支援として働いている人数や性別など、「本日は自分が話を伺ってますが、実際は他者が担当になること」もあることを説明し、理解を得ておきます(利用者は、個人ではなく、事業所と契約することを説明します)。

 

また、利用料金表を用いて、居宅介護支援(介護支援専門員)の料金は、要介護度別に違っており、現在の法律では、介護支援専門員の料金は、全額「保険給付」で賄われるため、利用者負担金は発生しないこと。ただし、法律の改正などにより、今後、利用料の負担金が発生する可能性があり、(負担金が)1割ならいくら。2割ならばいくら、という説明をしておきましょう。


2.「居宅サービス計画」の作成方法について説明します

指定基準によれば、第十二条(指定居宅介護支援の基本的取扱方針)第2項では、


「指定居宅介護支援の提供に当たっては、懇切丁寧に行うことを旨とし、利用者又はその家族に対し、サービスの提供方法等について、理解しやすいように説明を行う。」

 

とあります。

 

つまり、介護支援専門員は、居宅介護支援のサービス提供方法などを、利用者・家族などが理解しやすいように説明する必要があるのです。

 

ここでいう「サービスの提供方法」とは、介護支援のPDCAサイクル(plan-do-check-action cycle)の仕組みを説明することにあります。最近はさらに深めて、PDCAサイクル「S(Survey):情報収集、および分析・評価」としているところも増えています。

 

介護支援専門員とは、「居宅サービス計画」を作成し、支援を展開させることがサービスなのです。

 

ですから、介護保険制度のパンフレットや事業所で作成した「居宅介護支援の手引」などを活用し、説明しましょう。

 

「P(plan):“居宅サービス計画を作成する”」

利用者家族の意向に沿って居宅サービス計画を作成します。


1)アセスメント(情報収集・分析)を行う。

2)解決する課題を導き出す。

3)目標を定める。

4)サービス内容を確定する。

5)提供するサービス種別を提案する。

6)サービス提供事業所を案内する。


「D(do):“サービス担当者会議を開催する”」

サービス提供事業者から専門的な見地からの意見を収集します。


「C(check):“モニタリング・給付管理を行う”」

毎月居宅を訪問し、サービスに対する意見や要望、満足度を伺います。


「A(action):“再アセスメント・計画の見直しを行う”」

短期目標の期間終了時、状態の変化、期間の更新の時期に合わせて、再アセスメントを行い、目標の達成状況などについて、評価を行い、P(介護計画)の見直しを行う。

 

そして、再度サービス担当者会議を行うこと、これら一連の流れを繰り返しであることを、懇切丁寧に伝えておく必要があります。


実は、このは、事業所の契約書や重要事項説明書に記載されている内容であり、介護支援専門員の皆さんは、「十分」に把握されていなければなりません。

 

なになに、確かに重要事項説明書や、契約書は読んで説明しているけど、それがPDCA「介護支援の展開」の説明だとは知らなかったですって?

 

それでは困りますよ。皆さんが理解できないものを利用者等が理解できるはずがない(笑)。

 

改めて、自社で作成した契約書を、もう一度よく読んでみることをお勧めします。

 

さて、次回は、残っている、

 

3.アセスメントについて説明します。

4.必要な情報を得ます。

5.「居宅サービス」が始まるまでの日程を立てます。

 

万事、基礎力に特別な暗記方法ショートカット(近道)はありません。某ゴルファーが宣伝している語学教材も、いくら若くても、努力なくして、ただ聞き流しているだけで語学ができるようになったとは思えません。かなりの努力がなされているはずでしょう。

 

語学の天才として、あの、野口英世先生(確かに本物の天才)がいます。彼は教会で会った外国人(野口先生は会津で洗礼を受けたクリスチャン)から、英語やスペイン語を学んでいたとい言います。

 

だからこそ、いろいろな語学が伝説的に短期間にマスターできたのでしょう。まず、「頑張ったこと」による基礎的な力の上に、「楽(効果的)にできる方法」を探求して行くのを怠惰とは言わないのです。アセスメント力が云々と言う前に、コミュニケーションをとる気があるのかないのか、他者の話をきちんと聞いているかが重要なのです。

 

さて、もうそこに暑い、暑い8月がやってきます。暑さ厳しきおり、くれぐれもご自愛くださいませ。

 

(つづくだろうか)

介護支援専門員の仕事塾(その2) 2015・6・17

伊豆韮山の反射炉、やがては世界遺産へ
伊豆韮山の反射炉、やがては世界遺産へ


【初回訪問のための準備を整える】


先月から始まった新コーナーの第2回目がやってきました。


このコーナーでは、介護支援専門員(ケアマネ)の仕事の展開法を、居宅介護支援の展開と併せて紹介していきます。


本来であれば、ケアマネの試験前に「ケアマネって何をやる仕事か?」という説明を聞ける機会が欲しいところです。


しかし、現実は、

 

「人の役に立つ仕事ですよ~」

 

「魅力ある仕事ですよ~」

 

という、抽象的かつ苦労のかけらも伺わせない、甘美(?)な言葉は多いものの、いかにこれらの仕事がいかに面倒くさく、限りなく個人業種(ひとり仕事)で、スキルアップも自己責任であり、まことに困難な仕事であるかということについては、まったく浸透していないのです(笑)。


ちなみに、佐藤は「面倒くさいな~」が口癖のようですね(笑)。先だって、孫に用事を頼んだら「面倒くさいな~」と返されてしまいました。とはいえ、面倒くさくても、任された仕事、引き受けた仕事自体はきっちりとやるのでご心配なく。


「面倒くさい」というのは、その仕事を終わらせるまでの道のりを理解しているからこそ、出てくる言葉なのですぞ(ご都合主義?)。


そういう理解のないかたは、頼まれた瞬間に「私がします!」「私に任せてください」と即断・即決でいう方が多いように思います。でも、(全体の設計図がみえていないため)往々にしてうまくできないことが多いのです。

 

すると、

 

「そんなこといったって、無理なものは無理」

 

「こんなに大変だと思わなかった」

 

などとぼやく。

 

そうです。ケアマネの仕事こそ、それはそれは、面倒くさい仕事なのですよ(開き直り?)。自分がケアそのものをやるわけではないけれど、そのくせ、そのことに関する知識は広く浅く精通していなければなりませんし、実行計画を立てねばなりません。


だからこそ、しっかりと行動計画を立てて、1つひとつ、手順を追って行う必要があります。今回は初回訪問に行くまでの手順を案内しましょう。


ここでは、玉前さん事例を物語として取り上げています。第1回では、相談受付の段階を紹介しましたが、相談受付って、家族からの相談を伺う場面が多いかも知れません。

 

このケースでも、相談受付時には、夫と娘との面談で、ご本人はいません。このような場合は、本人から介護保険の利用について「拒否」されることも想定しておく必要があるでしょう。


「初回訪問インテークですること」

契約

インテークとは、契約を目的とした面接のことです。このケースでは、相談受付時にすでにスクリーニングがなされていますが、電話等の受付の場合は、初回訪問時にスクリーニングをする場合もあります。(その1参照)。契約時には、居宅介護支援のサービスの提供方法について説明します。

 

①居宅介護支援の利用料金について説明する。

②居宅サービス計画の作成方法について説明する。

③アセスメントについて説明する。

④必要な情報を得る。

⑤居宅サービスが始まるまでの日程を立てる。


「初回面接までにすること」

事前準備


「基本情報を作成する」

相談受付後に、基本情報を作成します。たとえ、その利用者が他の機関から紹介された方で、他機関が作成した基本情報が存在したとしても、自分で、事業所で統一されている、「基本情報」の帳票に転記します。自分で記録することによって、不足している情報を見つけることができます。不足している箇所には、印をつけて面接時に確認します。


「利用者の現状を整理し見通しを立てる」

相談者より、本人の情報(現状)を聞くことができたら、その情報をアセスメント用紙に記入します。※課題整理総括表に記入しても良いでしょう。そして、この時点でのケアマネとしての見通しをたて、医療・住宅改修・福祉用具などの優先順序や方向性を考えましょう。


「必要物品を準備する」

①事業所のパンフレット。

②社会資源情報。

(各市町村などで作成されている、事業所一覧や、インフォーマルなサービス一覧表など)


③契約に必要な帳票「契約書・重要事項説明書・個人情報取扱説明書及び同意書」など。

④居宅サービス計画作成届出書

(この様式を市町村に提出することで、事業所がこの方の給付管理ができるようになります)


⑤居宅サービス計画に使用する帳票。

(アセスメン用紙(課題分析標準項目)・居宅サービス計画(1)(2)(3)支援経過記録簿)


⑥事前に訪問者宅の場所を地図で把握します。

(必要に応じて地図をコピーしておきましょう。)


カーナビが有れば良いですが、自転車移動では大変。スマホのナビは危ないですよ!


 

「訪問当日のチェック項目」

①身支度は整えましたか?


制服がある場合は制服を着用します。もし、制服がジャージの場合には、スーツをお勧めします。靴下も清潔なものをはきましょう。初めての家に訪問するのですから、失礼のないようにしましょう。


②ハンカチは入れましたか?

家族などはあなたの所作(振る舞いや身のこなし方)を見ています。


③他者を不快にさせる臭いはありませんか?

口臭、特に喫煙者は、口臭予防に努めましょう。


④事務用品の忘れ物はありませんか?

筆記用具はもちろんですが、段差の測定や、巻き尺が役立ちます。


⑤替えの靴下は持ちましたか?

利用者宅は、掃除が行き届いているとは限りません。そこで、替えの靴下が必要になる場合もあるので、バックに入れておきましょう。


このような事前準備を怠り、訪問先であれこれを忘れていると、次の工程にスムーズに進むことができなくなり、さらに、面倒さが増すことになりますので、ご注意ください。


本日はここまで。


(はっきり言えないが、つづく)

介護支援専門員の仕事塾(その1) 【新連載】

東京・新宿にゴジラあらわる!(だから?)
東京・新宿にゴジラあらわる!(だから?)

《ホームページ開設1周年記念》

 

【相談受付を支援経過記録に記入する】


 ホームページを開設してはや1年。おかげさまで、毎月多数の方が閲覧してくださるようになりました。有り難うございます。

 

そこで、(また?)新たなコーナーとして、「介護支援専門員の仕事塾」を勝手に開講することにしました(笑)。ここは本音で語らせて頂きます(他コーナーもそう?)。

 

なにせ、介護支援専門員という仕事、専門の養成機関もないし、資格要件さえ満たしていれば試験を受けられてしまいます。資格によっては「介護」「福祉」への温度差が出てしまうのは否めないところ。

 

本来は、介護支援専門員の業務内容(居宅・施設)について、ガイダンスやオリエンテーションのような、試験前に何か「ケアマネって何をやる仕事か?」という説明が欲しいところですが全くない。

 

その延長上にケアマネになってから「ケアプランってどう作るんですか?」「アセスメントは?」「経過記録ってつける必要があるんですか?」という、他業界では考えられない「人物」が出てくる土壌ができてしまっています。

 

介護業界は、妙なところで上下関係が強く、いったん関係が成立すると、相手が仕事ができなくても、仕事を斡旋し続けるような面倒見が良い世界。まずい技術があれば、指導すれば良さそうなものですが、自分の技能に自信がないのか、人間関係を護るためか、それはまずしない。そういう業界だからスキルアップは本人任せ、外部研修任せになりやすいのです。

 

そこで、このコーナーでは、本人任せにされてしまった方が、介護支援専門員の仕事について触れながら、現役のケアマネさんでも、やれそうでやれていない、「支援経過記録の書き方」についてもしっこく案内したいと思います。まぁそうはいってもいつまでもやるという保障はありませんので、悪しからず(笑)。


ケアマネの仕事を、簡単に現わすならば、


「連絡調整」「ケアプラン作成」「給付管理」につきます。


具体的には、


①相談受付・相談援助・助言。

②(実際の)介護支援の方法について、説明・同意・契約。

③日程調整。

④利用者家族間の感情(意向)のすり合わせ。

⑤専門職の意見やアドバイスの収集。

⑥ケアマネとして意見をまとめる。

⑦利用者・家族・ケアマネで今後の方向性を見出す(意向のすり合わせ)。

⑧ケアプラン作成。

⑨サービス提供事業所との連携(サービス事業所の選別・サービス担当者会議)。

⑩サービス開始・給付管理。

⑪ケアプランの達成状況の把握。

⑫苦情や事故の受付。

⑬利用者の体調の変化に応じた緊急出動

⑭ケアプランの更新。


などなど、多岐にわたります。すでに実務につかれている方で、「いや~、私はケアプランの作成までに忙しくてこのような経緯はとっていませんよ」とつぶやくあなた。


このような手順(手法)が、もしとられていないとすれば、その時点で指定基準(法令)違反でアウトですよ(笑)。

 

行政の目が(まだ)届いておらず、「何も言われていない」ということと、「やってもいい」のとは別の話なのです。

 

ここでは、あえて指定基準を用いません。とりあえず、⑧のケアプラン作成までに、やるべきことを上げながら、「ケアマネがやっていることは何なのか?」を明らかにし、支援経過記録を書いてみようと思います。

 

本題に入る前に、記録について述べましょう。

 

記録も「医療現場」と「介護現場」ではおのずと求められるものが違います。


おいおい書くつもりですが、どうもお医者さまやコンサルの方々は、感違いをしているのか、確信犯なのか。内容も簡略、文章も簡略(敬語等抜き)を推奨されているようです。めんどくさいですからね。では、なんのための記録なんでしょう?

 

ある問題が起きても、その記録で身を護れるお医者さんの場合は良いでしょう。お医者さんは、揉めるのは、その治療法などの選択の良し悪しが問題なのです。

 

でも、看護師さんの場合はそうはいきませんね。

 

なんせ、実際はともかく、天使のような(古い)、聖職者のように思われがち。そういう方も確かにいらっしゃるのは間違いないのだが、問題が起きたときに、その患者さんの看護記録等を開示したくない場合が多いそうです。結構、患者さんの尊厳も何もない記載があるからです。

 

本などで公開されている記録をみても、記述内容が「わがままな患者で~」など、上から目線であったり、患者をモノ扱いのような記述が多いのです。

 

まぁ医療事故を起こしてそんな記録を開示したらば「火に油を注ぐ」ことは明らかですもの。


介護職の場合はどうでしょうか。

 

医療従事者よりも、期間も時間も長く接することが多く、ひとつ1つの介護行為というよりも、その総体と流れによって評価されるものです。ですから介護事故は避けられないにせよ、その手順や方法がきちんとできている上での事故であることを証明しなければ、介護職の身を守れないのです


だからそのような状況下でも、ご家族に納得して頂けるような、「支援の内容の記録」を推奨しています。監査対策(形としての記録があれば済む場合が多い)などの「アリバイ的記録方法」を推奨していません。

 

介護現場で揉め事を「リアル」に体験していない人(コンサルなど)は、だいたい簡略に書けといいます。まぁ、楽ですからね。でも簡略に書くだけなら指導なんていらないでしょう? 結局揉め事が起きたときに役に立たない記録なんてどう書いても同じですから、気が楽なのでしょう。

 

実際、簡略な記録で火に油を注いだ後、ご相談を受けたこともありますが、信頼関係が亡くなった時点ではいかんともしがたいのです。そういうアドバイスをしたコンサルさんなどに責任をとってもらうしかありませんね。


さて、飛ばしましたので本題にはいります(笑)。

 


①相談受付

 

《1-1 エントリー》


利用者となる可能性のある人が現れた段階。


相談受付も、利用者や家族等から直接来た場合、地域包括支援センター経由で来る場合、地域の人々や他の専門職種経由で来た場合など、様々です。

 

どのような方から相談が来ても、ケアマネとして一番重要なことは、「利用者から、まだ、自分は選ばれていない」という自覚です。もちろん、行政からの担当依頼の相談があったとしてもこの時点では同じです。

 

ここで行われる相談援助は自己紹介及び相手の主訴を聞いてスクリーニングを行う段階です。

 

自己紹介ですから、自分の名前を伝えます。

 


 「本日お話をうかがわせて頂く佐藤と申します」


「こちらは、○○介護支援事業所と申しまして、男性のケアマネジャーが○名、女のケアマネジャーは○名おります」


「少しお話をうかがいたいと思いますが、お時間を頂けますでしょうか?」


 

初めに今回の相談機会でかけられる時間を把握しておきます。

※相談内容によっては、すぐに何らかの手立てを講じる必要のある方もいらっしゃいます。


例えば、虐待が疑われる場合、命に関わるような問題がある場合には、速やかに、他者(管理者)などに報告して指示を受けましょう。

 


《1-2 主訴を把握する》

 

次にスクリーニングの段階に入ります。この方の困りごとが、介護保険を利用して解決できるか、また介護保険を適用すべき案件かどうかを把握するために行います。


 

「困りごとはどんなことですか?」


「○×△□○」


「なるほど、○×△□○のことでお困りなんですね」


「それで、○×△□○をどのようにしたいとお考えなのでしょうか」


「□○△◇○」


「なるほど、□○△◇○になるとよいなぁとお考えなんですね。


「そのために介護保険を利用したいと考えられたわけですね」


 

ここで注意が必要なのは、困りごとに対して、すぐに自分の頭に浮かんだサービス名を上げないことです(笑)。それよりも相手の訴えに耳を傾け、共感します。

 

もちろん、相談者によっては、「○○を使いたいと思う」と具体的なサービス名を話す方もいると思います。そのような方には、「なぜ、そのサービスが必要と思った」のか。その理由をうかがっておくのも良いでしょう。

 


《1-3 介護保険制度について説明し、介護保険証を確認、相手の理解度を把握する》


相談者が介護保険制度について、どの位理解されているかを把握します。


 

「ところで、介護保険制度についてはどのくらいご存知ですか」


「いえ、初めてで何も・・・。ここに来れば何とかしてくれるって聞いたので」


「そうですか。介護保険制度についてはあまりご存知ないということでよろしいですね。では、介護保険制度のパンフレットなどを使って、介護保険制度についてのい説明させていただきたいと思いますがよろしいでしょうか」


 

パンフレットを使って説明しながら、要介護認定の申請の有無や、要介護度を把握していきます。いろいろ話しているうちに、相手が言っていることの齟齬(食い違い)も出てくるし、要介護認定を受けていない場合には、申請を促す必要もあります。


すでに、要介護認定を受けている方には、介護保険証の提示をお願いし、「要介護度」を確認します。また、同時に「ほかの介護支援事業所」の名前が印字されていないかなども確認しましょう。


 

《1-4 今後の予定を確認する》


スクリーニングの段階とは、ケアマネからすれば、「この利用者さんは、介護保険制度の利用者に該当するか、しないか」を判断する機会であり、逆に利用者さんは、「この事業所を頼ってみる(使う)かどうか」を判断する機会となるのです。


初回面接者として、時間をいただき話してくださったこと、聞いていただいたことに感謝し、今後の方向性(どうしていきたいか)を把握し、面接を終えます。


もちろん、この面接でケアマネが支援が必要だと考えても、相談者や当事者が「まだ必要ない」という状態もあるでしょう。


この場合は、必要になったらいつでも連絡して頂けるよう伝えましょう。


 また、相談者から、居宅介護支援の要望がある場合は、「契約を目的」とした面接の段階に入ります。そのときには、今後、サービスを利用できるまでにしなければならない工程として、上記②~⑩までの内容を説明し、あらかじめ同意を得ておきましょう。


そして、初回面接は、その時点での利用者さんの生活場所(居宅・病院など)へ出向き、利用者さんと面談する必要があることを説明し、訪問日程を決めましょう。

 

(つづく・・・かも)